自分語り

【メーカー研修】きつい?楽?工場実習を終えた感想を現場からお送りします

どうも、やしきです。

僕は大学院を修了して、とあるメーカーに18卒で入社しました。
まだ入社してから日が浅く絶賛研修中なのですが
メーカーに勤める以上、避けられない研修があります。

それが工場実習です。

工場の仕事は3K(きつい・汚い・帰れない)と言われていて、新卒社員はここで社会の洗礼を受けます。

その実習をようやく終えたので感想を現場からお伝えしたいと思います。
これからメーカーに勤務する方は参考にしてみてください。

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結論⇒楽でした

実習が始まる前の先輩から贈られた体験談では

  • 「慣れるまではしんどくてご飯が喉を通らない」
  • 「指の感覚が無くなる。常にテーピングを巻いていた」
  • 「ミスをすると現場の人から怒鳴られる。名前をボードに書かれて晒される」
  • 「週休二日制とは?」

などなど、これから実習が始まろう人間に贈る言葉とは思えませんでした。

また、「工場実習」でググれば

  • 「つらい、きつい」
  • 「意味あるの?」
  • 「発狂する」
  • 「地 獄」

などなど、これまた新入社員の心を折るような体験談がつらつらと検索結果に表示されます。

ですが、実際に体験してみるとそこまで辛くはありませんでした。

工場の仕事ってどんなことをするの?

大前提として立ち仕事

辛くないとは言ったものの、当たり前ですが工場は立ち仕事です。
立ち仕事に慣れていない人はつらく感じるでしょう。

しかし、学生時代にアルバイトで立ち仕事を経験している人も多いでしょうし、最初はつらくても立ち仕事自体は2週間もすれば慣れます。

 

工場内では安全のためにつま先に鉄板の入った安全靴を履きます。
履いたことのない人は頑丈で重たくて疲れる靴だと思うかもしれません。
実際そのとおりで履き心地が良いとは言えません。

ですが安全靴はインソールを入れることで履き心地が改善されます。
入れるインソールによってはそこら辺のスニーカーよりも疲れない靴になります。

インソールは必須アイテムになるのでこれから工場実習が始まる人は絶対に用意しておきましょう。

 

ちなみに100均のインソールはオススメしません。
空気です。

入れなくてもあまり変わらなかったので厚めのクッション性の高いインソールをオススメします。

僕はamazonでベストセラーだった980円のインソールを使っています。
このインソールを入れたら、いつも履いているコンバースのスニーカーよりも安全靴の方が履いていて疲れなくなりました笑

単純作業が多い

工場では決まった作業を繰り返すだけなので仕事自体はそれほど難しくはありません。

作業内容にもよりますが人によって1週間、ちょっと複雑な作業でも1ヶ月あればマスターすることができます。

仕事を覚えるのは簡単で覚えたら脳死でやれるレベルです。

しかし、その簡単な作業を一日に何回も何十回もひたすら繰り返します。
担当する工程にもよりますが、少なくて60回。
多くて700~800回も同じことを繰り返すので精神的に狂う人はいてもおかしくないです。

1回1回は軽作業でも、それが100回も積み重なれば重労働にもなります。
腕や脚がパンパンに張り、最初は筋肉痛にも悩まされるでしょう。

腱鞘炎になったり、指先の皮がむけてしまいテーピングでぐるぐる巻きになってしまう人もいるようです。

したがって担当する作業工程によっては指の感覚が無くなってテーピングでグルグル巻きになることもあり得ます。

休みがない?残業が多い?

工場では予め月ごとに生産量が決まっています。

この生産量がどう考えても8時間労働のみで生産できる量ではありません。
すなわち、残業や夜勤、休日出勤ありきで生産量が計画されています。

ここで、あれ?っと思った人もいるでしょう。

残業、夜勤はまだしも休日出勤って?
この会社って完全週休2日制だったよね?

ええ、完全週休二日制ですよ。
総合職は。

一方で工場で働く技能職や派遣社員の方々は週休二日制で、完全週休二日制ではありません。
つまり月に1度は週休2日だけど、それ以外は週休1日かもれないよ!ってことです。

僕ら大卒で採用された技術職や事務職の方々は実習期間中は社内派遣ということで技能職の労働条件(給料は変わらず)で働くことになります。

だから僕らも休日出勤しなければならないのです。

 

加えて夜勤もある場合、休む暇がありません。

例えば月~土まで日勤だったとしましょう。
日曜が休みだとして月曜の夜から夜勤が始まるとします。

月曜の昼が休みなので週末は1.5日間休みですが、夜勤のために十分睡眠をとる必要があるので実質休みは1日となります。

その後、月~金は夜勤です。

夜勤が明けるのが土曜の朝ですから土曜は寝て終わります。
日曜は休日になりますが、睡眠のサイクルが切り替わったタイミングなので体の調子が悪いです。

日曜もボーーーっとして終ります。

そしてまた月~土まで日勤で…
ってやっていると、ハツラツとした休日を過ごすのが難しいです。

土日に遊ぶ気が起きなくなります。
まるで働くために休日寝ているようなものですね。

工場の環境は悪い?

工場の環境は決して良いとは言えません。

作業場にもよりますが基本的に機械油で辺りは滑りやすくなっており、作業着はすぐに真っ黒になります。
体質によっては油が受付ず、皮膚がボロボロになってしまう人もいるそうです。

衛生面が良くないのでうがい手洗いを徹底しないと体を壊します。

 

また、夏は灼熱のような暑さで、冬は凍えるような寒さです。
熱処理や鋳造工程では常に熱線を浴びるので、地獄のような暑さの中、作業しなければなりません(おまけに安全のため、長袖着用が義務)。

ヘルメットも着用なので汗で頭が蒸れます。
かゆいから頭をかくのですが、汚れた手でかくので余計に頭がかゆくなるという負のスパイラルに陥ります。

 

騒音にも悩まされます。
工場なので工作機械やドリルなどの機械音があちらこちらで響きます。
慣れないうちはあまりの音の大きさに、頭が痛くなる人もいるでしょう。

これらの環境が工場実習を辛くする要因の一つではあります。

 

工場の作業は何が辛い?

魔の強制駆動ライン

工場のラインには大きく分けて2つラインがあります。
強制駆動ライン非強制駆動ラインです。

強制駆動ラインとは作業スピードに関わらず、ベルトコンベアなど一定の早さで製品が組み立てられていくラインのことです。

 

例えば製品にネジを5本締めて隣の人に渡す、という作業があるとします。

強制駆動ラインの場合、ネジを5本締めて隣の人に渡す時間が決まっており、仮に作業を終えてなくても時間の経過とともにベルトコンベアによって隣の人に製品が移動します。

したがって自分のペースで作業を行うことができません。

 

これの何がきついか?

まずトイレに行けません。
厳密に言えば行くことは可能ですが、自分がトイレに行ってしまうと作業を誰かに代わってもらうか、ラインを停止させなければいけません。

それでも易々とトイレに行けますか?
正直、かなり気をつかいます

 

また、一定の速度で作業をすることはつらいです。

自分のペースで作業ができれば疲れ具合によって休憩したり、ペースを落としたりすることも可能ですが、強制駆動ラインではラインのスピードに作業を合わせるので、ラインの早さが遅くならない限り休むことはできません。

ひたすら機械のようにラインの一部になって作業をする。
同じ行動を何度も繰り返していると、

「あれ…?おれはなんでこの会社に入ったんだっけ…?」

っと入社した目的を見失いそうになります。
これが強制駆動ラインの恐ろしいところです。

非強制駆動ラインも楽ではない

強制駆動ラインが辛いのは分かった。
じゃあ非強制駆動ラインは辛くないんだな?って思った新入社員。

現実は甘くないです。
非強制駆動ラインでも辛い作業は多いです。

 

一つ例を挙げるとラインへ部品を供給する物流に携わる工程はきついことがあります。

例えば製品を組み付けるケーブルを部品棚から組み立てラインに搬送する工程があるとしましょう。
作業は単純でひたすらケーブルをラインに供給するだけのお仕事です。
ケーブルは重くないです。

ラインは強制駆動ラインなので一定の速度で動きますが、搬送スピードは自分のペースで管理できます。
供給が間に合っていればトイレに行っても構いません。

どうでしょうか?
強制駆動ラインに比べて楽に思えませんか?

 

実はかなりハードなお仕事です。

供給するモノは軽いから力は必要ないしペース配分も自己管理できますが、ひたすら動き回る仕事になります。

僕の同期では搬送の工程を担当していたのですが、1日歩行距離が短くて20kmで多いときは30km歩いていたそうです。
たった3ヶ月で12キロ痩せていましたよ。

非強制駆動ラインであっても強制駆動ラインに関わっている以上、休む暇がないということです。

楽・きついは担当工程と時期による

ここまで工場実習の辛さを訴えてきましたが、僕の結論としては「実習は楽」でした。

なぜならすべては担当する工程によるからです。

工場には組立課や加工課、物流課など様々な課がありますが、検査課は楽な傾向にあります。
一概には言えませんが、検査課は製品の検査が主な仕事になるため、組立てや加工に比べると作業は楽です。

 

また組立課や物流課でも部品を一つの箱や容器に詰めるピッキング担当になると楽と聞きます。
製品ごとに正しい部品をピッキングする必要があるので頭は使いますが、体力不要です。
誤った部品をピッキングしてしまうと後工程で誤組の原因となるので、責任は重大ですが。

 

つらさは実習時期の生産量にもよります。
実習時期が繁忙期だと残業・夜勤・休日出勤のオンパレードですが、閑散期だと逆に”定時割れ”が発生し、ラインを定時前に止めて掃除で時間をつぶすこともあります。

そんなときはゆっくり休めるので楽ですね。
頻繁に定時割れが発生する工場は今後の会社経営が心配になりますが笑

したがって工場での実習が楽・きついは担当と時期による、というわけです。

ちなみ「実習は楽だ」と答えた僕の担当工程は製品の最終検査でした。
テスターに製品を取り付けて機械を操作するだけ作業です。

工程が複雑だったので作業を覚えるのは大変でしたがぶっちゃけ楽でしたね。
作業場にはスポットクーラー(送風機)もあったので環境も悪くなかったです。

実習の後半期は体が作業を覚えているので脳死で仕事ができました。

おまけに僕の担当していた製品の売れ行きがあまりよくなく、実習期間中は夜勤なし・休日出勤なし・残業10時間程度とホワイトな環境でした。

こういった条件が重なったので「実習は楽」という結論になりました。

実習を乗り切るコツ

最後に。
これはすべての仕事に言えることかもしれませんが、人間関係が一番重要です。
つらい作業も休日出勤も人が良ければ乗り越えられます。

課の雰囲気も配属によって決まると言えますが、自分から積極的に現場の方々とコミュニケーションをとっていき、良好な関係を築いていくことも大切です。

現場の仕事なんか今後の仕事に役に立たない!
なんて腐らずに前向きに取り組みましょう。

現場あってこそのモノづくりです。
開発だろうが営業だろうが現場がいなければモノはつくられません。
メーカーの一社員として現場を知ることは今後の業務に必ず活きます。

大変かもしれませんがここが入社して最初の踏ん張りどころです。

 

それでも辛い・辞めたいと思うかもしれません。
そんなときは給料のことを考えましょう。

実習中は残業代はさることながら、夜勤や休日出勤の手当てが手厚いです。
新入社員とは思えないほどの給料を貰うことができます。

僕の同期は実習の給料を頭金にして新車のバイクや車を買っていました。
人間、お金がモチベーションになると実感しました。
(僕は残業してなかったので短大卒の同期に給料が負けました)

だから欲しいものを考えて働くといいかもしれませんね。

 

とは言え、くれぐれも無理はしないように!
身体に異変を感じたらすぐに現場のリーダーへ伝えましょう。

工場では身体を守ることが一番の仕事ですから。
無事に実習を終えられることを願っています。

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